中小企業・小規模事業者がIoTを始めるのにおすすめな、IoTデバイス『Tibbo-pi』を使ってみた。

話題のIoTデバイス『Tibbo-pi』を株式会社アイオーティドットラン社からお借りして検証をしてみました。
IoTに少しでも興味のある中小企業・小規模事業者の方は是非使ってみて下さい。

『Tibbo-pi』って何

『Tibbo-pi』は、IoTを活用するために必要な「センサー+データ収集・連携+クラウドサービス」を約2時間で簡単に試せて、そのまま本番導入へと進める事もできるIoTパッケージのコア製品です。

今回の検証では、株式会社アイオーティドットラン社が提供している、eラーニング『Galileo -ガリレオ-』と、クラウドサービス『IoT Cloud TRY』も利用します。


『Tibbo-pi』

『Tibbo-pi』は、Raspberry Pi をベースに、各種センサーや通信インターフェースであるTibbitブロックという小さな箱型の部品を組み合わせて、自社が必要なIoTデバイスを構築することができます。

Tibbitブロックは、見た目が子供用のおもちゃブロックに似ていますが、実際の組み立ても同じような感覚でした。ブロックの下部に端子が出ていて、それを曲げないようにというような配慮は必要ですが、とても簡単です。

< https://tibbo-pi.co-works.co.jp/ >


『Node-RED』

『Node-RED』は、『Tibbo-pi』に組み合わされた各種センサーや通信インターフェースの処理を、プログラミングコードを記述することなく、視覚的な操作で処理をプログラミングできる、ビジュアルプログラミングツールです。

また「IoT-OneBox」に代表的な処理を記述したテンプレートも用意されています。

こちらは、左端のパーツ(ノード)毎の設定項目を理解する必要はありますが、それらを結合させていくだけで必要な処理フローを構築することができました。照度や温度を測ってクラウドに送信したり、集電センサーで人を感知してブザーを鳴らすなどの処理を組み上げています。


『IoT Cloud TRY』

『Tibbo-pi』から取得したデータをクラウド上に蓄積して、パソコンやスマートフォンなどから参照できるようになります。設定も簡単で、最短30分でグラフ化ができます。

実際に『Tibbo-pi』との連携設定が終わると、このような照度・温度データのグラフをすぐに参照することができました。本当に簡単で、遠隔監視の用途であればこれで十分というケースも多いのではないでしょうか。


『Galileo -ガリレオ-』基礎コース

実践IoT講座 基礎コースでは、『Tibbo-pi』の準備から、基本的なセンサーを利用した『Node-RED』でのビジュアルプログラミング、そして『IoT Cloud TRY』への連携までをオンラインで学習することができます。
1Chapterは数分程度で区切られており、隙間時間に少しづつ進める事もできますし、実際の作業に合わせて何度でも見直す事ができるので、しっかりと理解することができました。
※2020/8月時点では、31Chapterがあり約90分程度


IoTはじめてみよう

『Tibbo-pi』の検証を終えて、生産性向上・効率化やIoTに興味があるけど、何をどうしたらよいか分からないし、面倒くさいし、時間も無いという、中小企業や小規模事業者にぴったりだと感じました。


『Tibbo-pi』の利用は月額利用料¥8,000-程度で、その他の『IoT Cloud TRY』や『Galileo -ガリレオ-』も含めて初月無料でお試しできる、お得なキャンペーンなども実施されていたりしますので、興味を持たれた方はWebサイトを確認してみましょう。